「別れ」

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みなさんこんばんは。かのです。

私事ですが、数日前に恋人と別れました。本当に私情を挟んだ記事になりますので、興味のない方は絶対に読まなくても良いかもしれないです。(笑)


ただ、恋愛で揺れ動く自分の心が珍しく、何かに残しておきたいほどに繊細なので、このブログに書きます。
私の拙い文章力でも、頑張ってこの切なさを皆さんに伝えたいので、正直に書いていきますね。

私、かの。恋愛不向きな女です。
恋愛となると、優しい仮面を被ったドライ人間になってしまいます。温かくて家庭的な女性を目指しているのですが……。

まず、根本的に男性を好きになることが少ないです。
「友達として好き」「人として好き」「異性として好き」
この境界線がいつもはっきりしなくて、
今まで、お付き合いは数回してみたものの、「異性として好き」という、いわゆる恋愛感情を抱けず、「好きが分からなかった」と別れることがほとんどでした。

今回の恋愛は3か月。
一目惚れした訳でも無く、特別惹かれた部分があった訳でも無い。
ただ、引っ越したばかりの知り合いのいない土地で、同じ境遇の彼に出会い、寂しさが紛れた。
2人で出かけたら楽しかったし、2人で食べたご飯は美味しかった。

気も遣わず、一緒にいることが楽だったことは確か。
今思えば、ドキドキしたりときめくことがなかったことも確か。
交際する前に、お互いの話をして、「辛い思いをしたから優しい人なんだな。」と思ったことが付き合うことを決めたきっかけだった。

付き合ってみたら、自分の予定を彼に合わせることがしんどかった。
休日を自由に過ごしたいと切実に思ってしまう。
今思えば、彼に会いたいと思ったことが1度もなかった。

1度、別れの選択を考えてしまうと、彼の嫌なところが目に付くようになり、
より一層に距離を開けてしまった。


ふとした時の大きな笑い声が、意地悪く聞こえて嫌だった。」
「オシャレに無頓着すぎて、よれよれのTシャツを着ているのが嫌だった。」
「どこでもいつでも眠ってしまう彼の、間抜けな寝顔が嫌いだった。」
「スキンケアをしないニキビのある頬が嫌いだった。」
「夢も野望もなく、将来を何も考えていないところが嫌だった。」

ドキドキしない。会いたいと思わない。抱きしめてほしいと思えない。SEXしたいと思わない。
こんなにも恋愛感情を抱けない自分。
こんな気持ちを抱いたまま付き合っていることは、彼に失礼だと思い、別れを決意。
「彼のことは好きじゃない。他人なんだ。」と割り切っていることを自覚した。

ただ、別れ話って体力がいるから、なかなか切り出せないものだ。
ここでも自己中な自分が嫌になる。

電話で別れを切り出すときの、不自然な沈黙。
別れの空気が2人の間を流れているのをひしひしと感じた。
ずるい私は「別れよう」の言葉がのどに詰まって出てこない。
「もしかして別れ話なんじゃないの~?」と助け舟を出された。

ぽつりぽつりと出てくる言葉は、私の心の中の1割だって表せない。
彼を他人だと割り切ってしまっていることや、彼の嫌なところも言えない。
それは彼を傷つけるからだけじゃなくて、自分の最低さや冷たさを隠したいからだった。

「友達に戻ろうね。」と気をってくれる優しさに、
無理して出しているだろう明るい声に、
時折、微かに聞こえる鼻をすする音に、
胸の奥が締め付けられるように痛んだ。

さっきまで他人だと割り切っていたくせに、
「元気でいてほしい。」なんて本気で思ってしまう。
これはきっと情。

厄介な情。
我ながらズルい。

恋愛感情が一切無くても、未練さえ無くても、
「別れ」ってこんなにも胸の奥が痛くなるものかと、電話を切って放心状態になった。
ぎゅっと絞られるこの痛みはまだ消えても弱まってもくれなさそう。

きっと少しずつ消えていくだろうこの痛みが、忘れてしまうだろうこの痛みが、
少し大切で、愛おしく感じる。

「ごめんね。私と付き合った人は、別れの時いつも不幸そう。幸せにできないみたい。」
私は彼にこう伝えた。
「別に不幸ではなかったよ。一緒にいるのは楽しかったし。ただ寂しかったかな。だいぶ寂しかった。」

「寂しかった」と言った彼の言葉が、私の心にトゲのように刺さって抜けない。
核心を突かれた気がする。

私と付き合った男性は、みんな寂しさを味わったんだと思った。
いつか大切な人を幸せにしたい。こんな私でも心から人を愛したい。そう思った。

以上が、私の胸を締め付けた出来事でした。
少しでもこの切なさが伝わっていたら嬉しいです。

大人になると、学生の頃のように甘酸っぱい思いを抱きにくい。
日々の生活に追われて、恋愛をしない時期も定期的に、長いスパンであったりもする。
今回はそんな忘れかけていた、「別れの痛み」がテーマでした。

ここまで読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。
次回の投稿は、別れた当日の夜に書きとめた詩を紹介したいと思います。
実はかの、もともと詩人として活動しております。
興味を持ってくださった方は、インスタ「midori_no_kuuki」で検索してみてください。
よろしくお願いします。

それでは、おやすみなさい。

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